ブラック会社に行くことになった理由

ブラック会社に行くことになった理由

新卒半年で大手企業を辞めた俺。

 

しばらくは放浪するつもりだったが、大学時代の友人にある企業に誘われる。

 

その友人とは大学時代の家も近く、仕事や人生に対する考え方が似ていた。自分で何かを興したい、という気持ちにおいて特に共通する部分が多かった。

 

社会人になってからも連絡を取っていたので、もちろん俺が会社を辞めたことも伝えた。

 

驚くかと思いきや、さすがの俺の友人。「あーそうなんだ。」程度。

 

二言目には「なら、うちの会社おいでよ。」というお誘い。

 

正直俺は嬉しかった。

 

自分探しの度に出てしばらくは現実逃避する予定であったが、その計画こそ現実逃避であった。日本にいても特にやることない。友達はみんな平日は働いている。親も大手企業をすぐに辞めてしまってことに対して落胆している。

 

そんな孤独感から開放されるために海外逃亡しようとしていたが、現実世界から俺を必要としてくれている声。

 

勢いで辞めてしまったものの、どこか虚無感と後悔を感じている自分がいたことは今でも否めない。

 

次の会社が決まっていた状態で退職したわけではなかった。そして当時は江戸川区に一人暮らしをしてた。

 

自分はどこにも属していない。社会から断絶された孤独感に襲われそうになることもあった。

 

退職後1週間ほどは寝坊もできるし、のんびりと笑っていいともも見れる。寝たきゃ寝ればいい。食いたきゃ食えばいい。お金はとりあえず退職金でもらった300万円がある。

 

そう思っていたが、そんな気楽な生活は長くは続かなかった。

 

働くか、日本を飛び出して現実逃避するしか解決策が浮かばず。でも行動も起こさず。そんなクソみたいな人生を一時的にせよ送っていた。

 

そんな時の友人からの「うちの会社のおいでよ」の誘い。

 

救われた。再び社会と繋がりを持てる、コミュティに属することができる安心感を得られると思った。

 

マズローの5段階欲求に社会的欲求というものがあるが、その時はじめてこの欲求を理解できた。

 

こうして俺は友人の会社が何をやっているのか、どんな風土なのかをよくわからないまま「ありがとう。それなら…」と答えてしまった。

 

新卒の会社をやめた理由が、企業風土が合わなかったという理由であったにも関わらず、俺は愚かにも友人の会社の企業風土を確かめることは全くしなかった。

 

もはや自分が辞めた理由など、そんなことは忘れていた。

 

それよりも社会とつながっていたいという欲求しかなく、目の前の救済策にすぐに飛びついた。

ホーム サイトマップ