出会い系。全然会えない。

出会い系。全然会えない。

こうして俺は、終電に乗りながら寝るまでの毎日2時間ほど、出会い系を使っていった。

 

好みの女がいるか検索するのが楽しくて、朝4時くらいまでやっていたこともあった。6時半には電車に乗らないと行けないのに。

 

無料の出会い系は大学生の頃に出会えないことがわかったいたので、有料サイトばっかり使ってた。たぶん毎週5000円分くらいは課金していたと思う。

 

大学時代も何人かと会っていたので、この時もそれなりに会えると思っていたが、全然うまく行かなかった。

 

個別のメールアドレスに交換するところまでたどりつけない。

 

すぐに返信が返ってこなくなる。

 

それでも当時は数が足りないんだ、メールを送る数が足りないんだと思い込み、毎週お金を費やしては色んな女にメールを送りまくっていた。

 

でも全然出会えない。

 

2万円くらい使ったところで1人と会う約束まで取り付けたが、会う前日になって『インフルエンザになった』と言われドタキャン。その後一切連絡は取れなくなった。

 

たぶんだが、当時の俺はブラック会社のせいでメンタル的にやられていたため、その雰囲気や暗さがメール内に出ていたんだと思う。

 

俺からのメールを受け取った女性は、文面から滲み出るそんな陰鬱さを悟って、俺を避けていたのかもしれない。たぶんそうだ。

 

大学生当時の俺は大学デビュー感が否めなかったが、それなりにイケイケ感のある生活や言動だった。

 

そんなテンションや雰囲気で出会い系を使うからこそ、うまくいっていたのかもしれない。

 

それでも俺は終電後の女の子検索をやめることはできずにいた。いつか必ず会えると信じ。

 

これまで費やしてきたお金を取り戻すために。そして、こんなださい自分で終わりたくないために。

 

本命の彼女は放ったらかし。もしかしたら浮気されているかもしれない。

 

そんなことも頭を何度もよぎったが、自分から突き放し、距離をおいているのもあってメールしにくい。

 

 

仕事もうまくいってない。

 

彼女ともうまくいってない。

 

出会い系もうまくいってない。

 

 

こうして何もうまくいかない、自信がない男ができあがるまでにそう時間はかからなかった。

 

最終的に6万円ほど費やして出会えたのは、わずか2人。一人あたり3万円もかかっている。

 

しかも2人とも既婚者だったため、会話的な包容力はあるが、それ以上は発展できなかった。

 

ブラック会社で鬱状態になっているとは言え当時まだ20代前半だった俺は、性欲も残っていたが、主婦とはなにもできなかった。普通に食事をして終わり。

 

出会い系は俺の人生を、カラフルに彩ってくれる万能薬ではなかった。

 

この時、そう思った。

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